我が家の金魚物語 【後編】
【前編のあらすじ】
2年前の8月、 夏祭りの金魚すくいでGETし飼い始めた金魚2匹。新たな家族を迎え入れ、順風満帆な金魚ライフを過ごしていたかに見えたのだが・・・
金魚との生活は順調でした。
しっかりと朝と夜に1回ずつエサを与えていたので、少しずつ成長する喜びを感じることができました。また、 金魚たちもパパがいつもエサをあげていたので、 いつからかパパが近づくと
「おっ、きたきた!」
と話しているかのように懐っこく水面に寄ってきては、 小さい口をパクパクさせエサを欲しがるようになりました。
また、 飼い始めたのが夏真っ盛りということもあり、 水温の変化にも注意が必要でした。平日、 家を留守にする時はエアコンを消しているので帰宅後には水温が朝 よりも3~5℃上がってしまいます。その場合は夜、 カルキ処理をした水を足すなど水温調整を行います。
また、 You Tubeなどには、もはや芸術作品のような世界観を表現され ている水槽もあり、 その素晴らしさに魅力された自分はとりあえず、殺風景な我が家の水槽に何か付け足したいと考え、悩んだ挙句、何故か『ファインディング・ ニモ』の『クラッシュ』の置物を水槽に沈めていました。笑
そんな金魚飼育ライフを我が家なりに楽しんでいたある日、 いつもより水槽の水の濁りが濃いことに気づき、 蓋をあけると臭いもキツい。ただ、明日から4日間出張が入っており翌朝の出発時間が早いこともあり 、少し葛藤もありましたが、不在中は ママに気にかけてもらうようお願いし、水槽は そのままの状態で出張に向かいました。
出張も3日目を終えようとしていた夜、ホテルの部屋で携帯を見るとママから1件のラインが届いていたんです。
「ごめん、金魚さん1匹死んじゃった。」
ショックで一人、滞在先のホテルでうな垂れてしまいました。息子と初めて行ったお祭りでゲットし、飼い始めた金魚なので子供と共に成長していって欲しかったなと。
何とも言えない悲しみのなか翌日帰宅。
もう1匹はママが気を利かせ別の入れ物に移してくれ、元気に泳いでいました。
金魚1匹ですが、子供にとっては初めて生き物の死に直面した機会で す。息子は不思議そうにしていましたが、良い機会と捉え、 近所に住んでいる自分の実家の庭に埋めてあげました。息子とふたりで手を合わせて、死を悼んだ数秒間は今でも鮮明に覚えてい ます。
たかだか金魚1匹かもしれませんが、自分にとってはそれほど考え深いものになりました。あのとき、水を換えてあげていればと思うと悔やまれますが、 この経験を次に活かそうと決意させられました。
それからはしばらく、水槽の中は金魚1匹での生活が続きましたが、なんだか寂しそうな感じもあったので、 遊びにでかけた際に立ち寄ったペットショップで新たに1匹購入し 、再び2匹での生活がスタートです。この時、購入した金魚が和金ミックスになります。ぷっくりお腹の可愛い金魚です♪
そんなある日、再び不穏な動きが。
新たに購入した金魚が、 時折くるくる回るような不自然な泳ぎをし始めたのです。 最初はあまり気にしていませんでしたが、 日に日に不自然な泳ぎが目立つようになったので、 注意深く見てみると、尾びれが短くなっていたのです。 数日経つとあっという間に尾びれがなくなり、 泳ぐ術を失った金魚は、 魚が死ぬときの腹を上に向けた浮き方をするようになってしまいました 。
*当時の写真を撮っていなかったので、様子を自分で描いてみました。笑
酷いときは絵のように完全に尾びれがなくなってしまいました。
急激な容態の悪化に戸惑いはありましたが、 二の舞を踏まぬようサイトに載っている様々な関連情報を見て対応を考えました。
調べていくうちにある病気と症状が全く同じことに気づきました。
「尾ぐされ病」
尾びれなどが溶けるようになくなる恐ろしい病気ですが、「まさにこれだ!」と思いました。
原因は色々あるみたいですが、 恐らく環境の変化と元々いた金魚との間に生まれたストレスが原因ではないかと思います。
調べると一刻を争う病気のため、 近くのホームセンターで尾ぐされ病に効く薬を購入し、 その日から2匹を分け、 該当の金魚は薬を入れたバケツでの薬浴生活となりました。
【写真は今回、使用した薬です。この薬だけで完治できました。感謝です!】
魚も人間同様に重症の場合、より注意が必要になります。こまめに水を換え、水温調整も欠かさずおこない、 エサの量にも気を付けます。 エサの与えすぎによる水質悪化は避けなくてはなりません。
そして献身的なサポートにより(自分で言うなって感じですね)、 月日が経つにつれ少しずつ尾びれの長さが元に戻ってきました。泳ぎも従来の動きを取り戻し、長い闘病生活を経て、 ようやく昔と変わらない尾びれにまで戻ることができました!金魚さん本当に頑張りました!!
長くなりましたが、我が家の金魚物語は以上です。
現在、ペットとして飼われている生き物は様々ですが、 どんな生き物でも家族の一員として大切に向き合っていきたいです ね。
今後も機会があったら金魚さんネタを書いていきたいです♪
【我が家の金魚たち】
左写真の左側が初代金魚、右側が尾ぐされ病克服金魚右写真は尾ぐされ病克服金魚単独ショット。動きすぎて分かりづらいですが、尾びれが回復しました!