辛い不妊を経て誕生した大切な命
今日は長男の誕生について綴っていきたいと思います。
私とママは大学2年の時に知り合い、それから5年のお付き合いを経て結婚しました。結婚当初は二人の時間を大切にしたいというお互いの考えもあり、一年間は二人の時間を大切にし、子供はその後に考えようと決めていました。
そしてあっという間に一年が過ぎ去り、気づけば周囲にもちらほら子供が産まれたとのおめでたい話もあったことから、いつしか子供が欲しいという気持ちが強くなっていました。
しかし、なかなか授かることが出来なかったんです。授かりものだとは重々分かっていましたし、タイミングもあるのだろうとはじめは言い聞かせていましたが、思い立ってから一年以上が経っても我が家に新たな命が宿ることはありませんでした。
さすがに二人とも心配になり、ママさんと一緒に産婦人科に検査を受けにいきました。結果は二人とも「異常なし」。
ホッとする一方、異常がないのに授かることの出来ない日々が続くことへの焦りや不安は本当に辛かったです。
その後も二人で色々な情報をもとに出来る限りの努力をしましたが、結局、その後二年間、授かることはできませんでした。
「自分たちには子供は出来ないのかもしれない」
ある時を境に二人ともそう感じてしまうようになっていました。現実は受け入れたくないのですが、計画的に考え、行動することへのストレスが限界に達してしまったんですね。
「子供がいない分、二人で色々なことにチャレンジしよう」
「犬を飼って子供のように育てようよ」
「毎年、海外旅行に行こうね」
いつしか子供のいない人生を想像し、その未来を肯定するように考えていくようになりました。
そして、「子供の事は一旦忘れよう」と二人で決心し、それまで記録していた体温なども止めることにしました。それからはお互い見えない圧力から解放され素の状態に戻れたような気がします。
それからしばらく経ったある日の朝、ママが血相を変えて私を起こしにきました。
「赤ちゃんできたかもしれない」
その時の妊娠を示した検査薬の残像や、ママと泣きながら抱き合ったことは今でも鮮明に覚えています。
その後、以前通っていた産婦人科に検査を受け、小さな命を授かっていることが分かりました。
一度は諦めかけていたので、本当に嬉しかったです。
それからは、無事に産まれてきてくれるか、不安との葛藤もありましたが、それ以上に産まれてきた我が子を想像しながら、日々大きくなるママのお腹やエコー写真を見て、喜びと共に親になることへの実感も増していきました。
そして結婚から五年を迎えた年に長男が無事誕生しました。産まれてくるまでの間、待合室では一人色々なことを考えていました。
「これまでの苦労」
「ママさんは今どのくらいお腹が痛いんだろう」
「産まれてきたら赤ちゃん抱っこできるのかな?」
「どのように抱っこするんだろう」
「隣にいる男の人は若いけど何歳くらいなんだろう?」
本当、男って気楽だなって感じですよね。でも、あの待合室での時間は不思議な感覚でしたね。ドラマで見ていた光景が今現実になっているんですから。
三年間の辛い不妊を経て誕生した大切な命。
今年で五歳になりました!
これからもたくましく元気いっぱいに育っていって欲しいです!