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乳歯8本脱臼という大怪我を経験した息子 【後編】

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 乳歯8本脱臼(抜けてしまう)という大怪我

 

 

前回の続きになります。

 

救急車でホテル近くの総合病院に搬送された息子は救急医療室に運ばれ、すぐに口腔外科担当の先生に容態を確認してもらいました。これも本当に運がよかったことですが、私達はお盆休みを利用して旅行に行っていたため、当然、搬送された病院も通常の勤務形態と異なり、多くの先生が休暇を取られていました。しかし、たまたま口腔外科の先生が一人出勤されていたため、初期治療がしっかりと行えたことが今回の大きなポイントになってきます。

初期診断を終えた先生から下記説明を受けました。

 

・上歯2本(前歯)はほぼ脱臼状態にあること→皮ひとつで繋がっているような状態

・上歯2本(前歯の両脇にある歯)は完全脱臼であること→抜け落ちてしまっている

・下歯4本(前歯2本+前歯両脇にある歯2本)は完全脱臼であること

・選択肢としてはすぐに抜け落ちた歯の再植手術を行う。但し、再植できるかは分からない。もしくは乳歯ということもあり、いずれ永久歯に生え変わるまでこのままにしておく。

 

やはり3歳という年齢に対して全身麻酔を使用した手術になるため、リスクを考えると手術をしないという選択肢も考えられたのですが、永久歯に切り替わるタイミングは早くても2~3年後、この期間に計8本近くの歯がない状態は、外見、食べ物を食べる際の噛み合わせ、滑舌などの影響も大きいことから手術する決断を下しました。この時もどうしたらいいか迷っていた私達に優しく説明をして下さり、最後は力強く背中を押してくれた先生には本当に感謝です。

 

その後は手術同意書や事務手続きを行い、手術の準備が整うまで約6時間(朝食を食べていたことで麻酔を打つまでに最低6時間は時間を空ける必要があったため)ほど待機しておりました。その間、診察台に横になる息子の痛々しい姿を見ては涙が湧いてきましたが、ここで両親とも泣いていては息子が更に不安な思いをしてしまうので、ママと二人で堪えるのに必死でした。

 

そして、いよいよ手術の準備が整い、息子が手術室に運ばれる時間です。当然、何かを察した息子はママから離れず泣き崩れてしまいましたが、先生が「麻酔が利くまでお母さんは息子さんと一緒にいてあげてください」と言ってくださり、息子はママと寄り添いながらストレッチャーで手術室に運ばれていきました。見送る際の息子の後ろ姿を思い出すと今でも辛いですが、ママも手術室で麻酔が利いた際にバタリと脱力する息子の姿は堪えられなかったそうです。

 

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手術は予定時間(1時間半を予定)を大幅に過ぎ、約4時間の長丁場となりました。手術中、待合室で待っている時間は本当に苦しかったです。怪我をさせてしまったこと、手術は無事進んでいるのか、麻酔から目を覚まさなかったら・・・、色々なことが頭を過ってしまいました。

 

そして、手術中の赤いランプが消えしばらくすると、手術室から息子がストレッチャーで運ばれてきました。麻酔が利いているため息子は眠ったままでしたが、その後、先生から無事、手術が終わったとの報告を受けた際は、さすがに堪えることが出来ず自然と涙がこぼれ落ちていました。

 

麻酔から目を覚ました息子はいつもと変わらぬ口調で話始めようとしていましたが、口内が傷だらけであり、縫い合わせた糸もあるため口が開かずほとんど喋ることが出来ません。しかし、眠りから覚めた息子の気を少しでも紛らわすために買っておいたトミカの自動車を見つけた際に少しばかり出た笑顔には本当に励まされました。

 

その日、息子は術後ということもあり入院となるため、息子やママの着替えを取りに一度ホテルに戻り、その後、病院で面会時間までママと一緒に息子の側に寄り添ってあげました。

 

翌日、朝一でホテルをチェックアウトし、家族全員で病院に直行。先生からは自宅から遠いこちらの病院にいるよりも自宅近くの小児歯科のある総合病院に転院した方が、本人にもご家族にとってもよいでしょう、とお話しいただき帰れる運びとなりました。先生は手術後、遅くまで紹介先の病院を当たってくださり、紹介状も既に作成していただいていました。素晴らしい先生に診ていただけたこと、改めて感謝です。

 

その後は紹介先の病院から更に小児歯科が充実している病院に転院し、2年経った今でも継続治療を行っております。当初は毎週のように病院に行っておりましたが、今では2~3か月に1回の受診にまで安定しております。結果、紆余曲折もあり、現在は下歯4本は全て抜けてしまいましたが、内2本は永久歯に生え変わりました。また、上歯1本も抜けてはしまいましたが、今のところ大きな問題もなく生活を送ることができています。

 

今後、恐らく小学校在学中までは生え変わりの様子や歯並びの状況などを確認するために継続受診が必要になってきますが、ここは責任を持って最後まで向き合っていきたいと思います。

 

最後になりますが、是非、この記事を読んでいただいた方で小さいお子様がいらっしゃる方は、私ども家族の事例を反面教師にしていただき、お子様への注意・配慮を改め直すきっかけにしていただければと思います。子供の行動量が増えてくることは成長を実感できる喜ばしいことですが、その反面、思わぬ事故が裏返しに潜んでいます。自発的に動きまわることは子供の成長にとって大切な事だと思いますが、子供への過信は思わぬ事故に繋がる可能性がある事を常に意識しながらお子様と接していただければと思います。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

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